今の日本を言い当てている、小学校に佇む二宮金次郎が読んでいる本
- synchronicity64
- 5月15日
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小学校の校庭で彼は何を読み、そして、広げているページには何が彫られているのでしょうか?
私が小学校の時代には、二宮金次郎の像は全国の小学校に在りました。最近では歩きながら読むのは危険であるから坐った二宮金次郎の像があったり、価値観の違いから無くなったりしているところもあると聞いています。彼が読んでいるのは中国古典で有名な四書五経の中の『大学』です。読んでいるページには下記の内容が彫られています。未来を担う子供たちや、特に今の政治家や経済界の人達に伝えたいですね。
「一家仁、一國興仁、一家讓、一國興讓、一人貪戻、一國作亂。其機如此。」
家の皆が思いやりの心を持てば、国中の人々が思いやりの心を持つようになる
一家の皆が謙譲の気持ちを持てば、国中の人々が謙譲の心を持つようになる
君主一人が貪欲であれば、民も倣って貪欲になり国は乱れてしまう。
重要な点は、この通りです。
※「大学」:紀元前430年頃の儒学の政治哲学と学問の書。
自己修養と家庭、国、天下の平和を追求します。
身を修め、家庭をととのえ、国を治め、天下を平和に導く大学の道は、天から与えられた良知を明らかにする。つまり、万物の一体の仁の根本を立て、万物一体の仁をあまねく及ぼして民を親愛して最高善の境地、つまり良知に踏み止まることである。
三綱領
一、大學の道は明徳を明らかにするに在り。 修身斎家治国平定下の道は良知を明らかにする。
二、民に親しむに在り。 万物一体の仁の根本を立て、民を親愛する。(区別しない共生の仁)
三、至善に止するに在り。 良知に踏み止まること。

YouTubeに、山本五郎という人(美術評論家?、絵画の解説等が多く出ています。)が、二宮金次郎像について、2コマの解説動画あるのを同居の娘から見せられました。URLを付けておきます。 ① https://www.youtube.com/watch?v=IFDsUAYo6Sg ② https://www.youtube.com/watch?v=XNKredL980c