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朱子白鹿洞書院掲示

  • 執筆者の写真: synchronicity64
    synchronicity64
  • 6月24日
  • 読了時間: 2分

岡山県にある興譲館高等学校は「朱子白鹿洞書院掲示」が建学の精神となっています。姫路藩の仁寿山校の郷学を調査している時に偶然見つけた映像です。感動しました。

「興譲館学校紹介映像 YouTubeYouTube説明文

1853年(嘉永6年)創立。地域の郷校として160年近い歴史を刻んできた私立高校。「伝統の品格」をテーマに伝承の校訓「白鹿洞書院掲示」の教えの理解と実践に挑戦しています。近年、急激な少子化、私学助成金の削減により過疎部私学への逆風が強まっていますが、生徒達は「論語」「人間学」などの学びによって質の高い「文武両道」をめざし、素直で謙虚で誠実な生徒達が輝きを放つようになってきました。」


私の詳細解説

 この「白鹿洞書院掲示」に書かれているのは、学問を志す者が、肝に銘じておかなければいけない「学問の重要点」が書かれています。儒教は「修己治人」の学問であり、その学問をどのように学んだらよいか、わかりやすく示されています。朱子は規則を好まず、自己を律することを尊重しており掲示としたようです。碑の主要なところを抜粋しました。

「父子に親あり、君臣に義あり、夫婦に別あり、長幼に序あり、朋友に信あり※2。      

博く学び、審かに問い、慎んで思い、明らかに弁じ、篤く行う※3。       

言は忠信であること、行いは篤敬であること※4。忿りを懲らし慾を窒ぐこと※5、善に遷って過ちを改めること※6。

​右は身を修むるの要なり。

その義を正してその利を謀らず。その道を明らかにしてその功を計らないこと※7。

右が事柄に対処する要である。

自分がそうして欲しくないことは、人にしてはならい。※8。実行してうまくゆかぬときは、わが身に振り返って反省すること※9。

​右が人と応対する要である。」

※1 朱子が制定した学生心得。朱子は外から規制する学規を嫌い、掲示としました。

朱子が白鹿洞掲示碑にピックアップした出典書物

※2 『孟子』、※3『中庸』、※4『論語』、※5『易経』損卦、※6『易経』益卦、※7『漢書』、※8『論語』、※9『孟子』

出典:三浦国雄 著『人類の知的遺産 19 朱子』講談社 1979年  抜粋引用:325頁~327頁 白鹿洞書院掲示

​​​朱子は四書五経や漢書から重要な点をピックアップして説いています。

朱子は当時、多くの人がそうであった功利主義の人が目指す科挙(国の試験制度)を嫌いました。「民と共にある」人間をつくる学問を目指しました。河合寸翁や仁寿山校で講義を行った頼山陽もそのような志の人間を養成したかったと思います。


댓글 1개

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게스트
6월 24일
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現代では「修身」とか「道徳」とかを他人に説くと、「封建的」とか「古い」「堅苦しい」などと嫌がられる傾向にあるかと思いますが、日本全国民が人に説くのではなく、先ず「己が身につける」ことを心がければ、理想の世界一の国家・国民になれると思います。

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