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孔子と中庸 「宥座之器(ゆうざのき)」

  • 執筆者の写真: synchronicity64
    synchronicity64
  • 5月13日
  • 読了時間: 1分

中庸はバランスの上に宿る


 世間知らずの二十歳代の頃に大先輩に貰った「宥座之器」の絵。古希を過ぎてこの絵を見ると人と学びの出逢いは大切だなとつくづく思います。

「宥座之器」とは、自らへの戒めとして身近に置いておく道具を指します。「宥座」は「身近」や「身の回り」といった意味があります。「中庸なれば正しく、満ちすぎれば覆り、虚しければ傾く」という孔子の教えに基づき、壺の水量が人の姿勢や心構えに例えられています。中央の壺はほどよく水が入っていると安定し、正しい姿勢を保ちます。左の壺は水が多すぎるとひっくり返り、右の壺は空っぽだと偏ってしまいます。この教えは、知識を持つ者は愚を自覚し、功績を有する者は謙譲の心を持ち、力を有する者は恐れを忘れず、富を持つ者は謙虚さを忘れずに正しい姿勢を保つべきだと説いています。孔子の言葉は、私たちの人生のテーマでもあるのです。


魯の桓公の廟にある宥坐之器
魯の桓公の廟にある宥坐之器

YouTube 宥座之器 高木マコト チャンネル 

栃木県足利市、足利学校にある「宥座之器(ゆうざのき)」

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